まもなく11月です。北半球の国々では気温が下がり、新しい年の幕が切って落とされようとしています。Sisense社は、組み込み分析の世界で、何が新しくどのようにデータをもっと活用できるか、注目できるニュース記事をいくつか取り上げレポートします。
世界各国は、COVID-19の継続的な蔓延に対処するため、BIアナリティクスによる予測分析の利用を模索しています。ソーシャルメディア企業は、新しいコンテンツのリリースを最適化し、クリエイターやインフルエンサーが自分たちのリーチを理解できるようにするために、アナリティクスによるデータ分析の利用を倍増させようとしています。最後に、Sisense社の経営層からのニュース記事をいくつかご紹介します。BIアナリティクス業界の専門家がどのようなことを言っているのかご覧ください。
COVID-19の世界的な流行は次の段階に入り、3回目のワクチン投与を受ける人がいる一方で、完全に拒否する人もいます。同時に世界の大部分の地域で、ワクチンを手に入れることができない場所もあります。COVID-19パンデミックは、流行が始まってから数値データで語られてきました。あらゆる分野のエキスパートが、BIアナリティクスを用いデータセットを分析し、それぞれの地域や世界における新しい症例数や死亡者数を追跡してきました。
その中でも、ソーシャルネットワーク分析は、この致命的なウイルスの蔓延を緩和し、リスクのあるグループを保護する方法について、ユニークな情報を提供しています。インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)の研究者たちは最近、BIアナリティクスによる予測分析を使って、住民の大規模な検査を行わずにコミュニティ内のCOVID-19の検出率を向上させる方法を詳述した論文を発表しました。
このモデルでは、7つの症状(嗅覚・味覚の喪失、発熱、悪寒など)のクラスターを使用して、集団内のCOVID-19陽性をBIアナリティクスで予測します。この論文の著者らは、英国における検査対象者を人口の30〜40%に拡大する(現在の対象者10%程度)ことを提案しています。
十分な数の検査キットが用意されているわけではないため、陽性となる可能性の高い人を優先的に検査するガイドラインが必要となります。論文の著者らは、現在のガイドラインでは、COVID-19に羅漢した人の中には検査を受けない(つまり隔離されていない)可能性があることを指摘しています。それで、発表した新しいガイドラインは命を救うのに役立つと考えています。
より大規模なデータセットに基づいた適切な診断の知見が、最前線の医療チームのワークフローに導入されれば、正しい患者が正しい治療を受けられるようになり、患者とコミュニティ全体の健康が改善されることに貢献します。
ソーシャルメディアを扱う企業にとって、常に数字データが重要であることは周知の事実です。何人にリーチできたか?このキャンペーンのROIは?変化し発展し続ける市場で、仕事に追われ市場シェアを失ったり利益のチャンスを逃したりしていないだろうか?メディアを扱う企業はマーケティング手法が始まってから、オーディエンスの行動を理解し、コンテンツやブランド(またはソーシャルメディアの場合は自分自身)を最大のインパクトに位置づけるために、データに目を向けてきました。
Liquid Media社とInstagram社がそれぞれ、BIアナリティクスに関する取り組みに関する記事を掲載しました。Liquid Media社は、配信マーケットプレイスSlated社と契約を結びました。これにより、ユーザーはコンテンツのパフォーマンスをより詳しく見ることができるようになり、展開の強化やオーディエンスのシェアの拡大が期待されます。
どの市場でも、あらゆる種類のユーザーがデータに飢えています。しかしダッシュボードやスプレッドシートをじっくり見てデータを得ようとはしません。ユーザーは、より賢明な判断を下すために、既に使用しているプログラムに消費者目線で組み込まれたBI分析、直観的で分かりやすいアナリティクスを求めています。
Sisense社は、ユーザーが必要とするBIアナリティクス、組み込み分析を提供します。
ソーシャルメディア業界を率いる企業はBIアナリティクスによる組み込み分析の効果を重視します。
動画大手のTikTok社は、ユーザーが自分の動画のパフォーマンスを求めること、エンゲージメントを高めてブランドを確立しようとすることを念頭に、リリース時からクリエイター優先のBIアナリティクスを導入してきました。インフルエンサーが集まるInstagram社も例外ではありません。あらゆる種類のブランドや個人事業主が、このプラットフォームを利用して人々にリーチし、収益をあげる分析サービスを展開してきました。Instagram社の最新のBIアナリティクスはこの傾向を引き継いでおり、ユーザーは、リーチしたアカウント数やオーディエンス数、エンゲージしたオーディエンス数を確認することができます。
Instagram社のような顧客中心のアプリに、BIアナリティクスによる知見を組み込むことは、すべての業界が目指すところです。どんな業界であっても、ユーザーの行動を数量的に捉え分析したいと思っています。ユーザーがまさに活動している場所にBIアナリティクスや組み込み分析を導入することは、製品の定着と新規購入を促進し、市場で自社製品を差別化する強力な方法になります。
Sisense社戦略担当副社長のScott Castle氏は、Forbesで「分析型エグゼクティブの台頭」(英語タイトル: The Rise of the Analytical Executive)について語りました。社内の業務フローにBIアナリティクスによる分析結果を反映させるのは、企業を動かすスイッチを押したりレバーを引いたりする最前線の従業員だけの仕事ではありません。企業を率いる経営陣も、データ駆動型の文化(業務フローに導入された使いやすいBIアナリティクスによって強化される)を作り、データを使ってより賢明な意思決定を行うよう支援する必要があります。ハーバードビジネスレビュー(英語: Harvard Business Review Analytic Services)が最近行った調査によると、4分の3近くの企業が、データ駆動型文化を支えるリーダーシップがないと報告しています。これは早急に解決すべき問題と言えます。成功を収めたい企業は、BIアナリティクスを導入する必要があります。
また、スポーツ関連企業の GameDay社 は、新しいソリューションのデータ可視化機能を強化するために、BIアナリティクスと組み込み分析を提供するSisense社を選択しました。「GameDay View」と名付けられたこの製品では、チーム組織が参加チームの選手やコーチの定着率をリアルタイムで毎年追跡することができます。
スポーツ業界の経営者やコーチにとって、適切なデータを扱うことは死活問題です。英国のフットボールや米国のアメリカンフットボールのように、スポーツ業界のソリューションとして、Sisense社のBIアナリティクスや組み込み分析やAI分析が用いられる事は自然なことと言えます。コーチや監督は、より良いチームを作り、実際のゲームでより良い結果を出すため、より賢明な決定を下すことができます。
Sisense社は適切且つ適時のBIアナリティクスと組み込み分析を提供します!
※本記事は、「This Month in Embedded Analytics, October: Fighting COVID-19, Analyzing Media Performance, and More」を翻訳・加筆修正したものです。