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【事例】CFO向け財務&業務レポート作成にかかる時間を数週間から数分に短縮

作成者: マーケティングチーム|Aug 24, 2021 1:38:30 AM

※2021年8月23日に公開した記事ですが、必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2021年9月13日に再度公開しました。

参考記事:BIツール導入で数週間かかる分析をリアルタイムに、イベント管理会社の事例 

 

CFO(Chief Financial Officer)の業務は多岐に渡ります。日本では財務の責任者は財務部長で、まだ経営陣の一員とまでは見なされていないケースも多くあります。 しかし、ビジネスのグローバル化が進む昨今、財務や経理の専門知識を基に、海外の企業と対等に資金調達やM&Aを行うことができるCFOは、少しずつ重要な存在となってきており、急激に成長しているベンチャー企業には総じて優秀なCFOが必要と言われています。

 

今回はそんな多岐に渡るCFOという重要なポジションをオンラインサービスとして提供している企業がどのようにBIツールを活用しているのかをご紹介いたします。

 

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目次

  • 会社概要

  • どの企業も共通課題『レポート作成に時間がかかる』

  • BIツール導入検討のポイント

  • Sisenseが選ばれる4つの理由

  • まとめ

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会社概要
Iconomix社は、ヨーロッパのスタートアップ企業や中小企業にオンラインでのCFOサービスを提供しています。構造化された財務管理により、新興企業や中小企業の利益ある成長とキャッシュフローの最大化を支援しています。スイスを拠点とし、経験豊富なマルチリンガルのCFOで構成されており、起業家・ビジネスオーナー・CEOのための専任の臨時CFOとしてヨーロッパ全土で活動しています。

 

先に述べた通りCFOの業務は多岐に渡り財務だけではなく、バックオフィスの管理、キャッシュフローを軸にした業務改善提案と、専門性が高いため監査法人や銀行、コンサルファーム出身者の限られたパイの中から自社に合う優秀なCFOを探すことは難しくオンラインでCFOサービスを受けられるIconomix社は急激にシェアを伸ばしていきました。

 

結果複雑で多岐に渡る業務を効率化するためにはこれまで通りの属人的なサービス運営では限界を感じ膨大にあるデータを活用して透明性が高く意味のあるデータ活用にはBIツールが必要不可欠であると判断しました。


創業者兼マネージング・ディレクターのマルティ氏は、債権回収分野の顧客が透明性、効率性、データの可視性を高める方法を必要としていたとき、市場にあるほとんどすべてのツールを検討した結果、Sisenseにたどり着きました。現在では、他の多くの利点に加えて、数週間ではなく、わずか数分でレポートを作成できるようになりました。

 

どの企業も共通課題『レポート作成に時間がかかる』

Iconomix社は蓄積された業務・財務データを有効活用したいと考えていた債権回収会社の臨時CFOとして採用されました。このデータは、SQLデータベース、さまざまなExcelやテキストファイルに含まれており、2億行以上のデータを含んでいました。これらのデータは、正規化されておらず、異なるフォーマットで保存されており、データクレンジングもされていなかったため、非常に困難な状況でした。

 

Iconomix社のクライアント企業は、関連するデータをすべて集めるIT部門に頼っていましたが、これは時間がかかり、非効率的で、レポートの作成に数週間かかるものもありました。マルティ氏は、ただスポットでデータを可視化するだけではなく、永続的に活用されるBIツールは必須条件とした上で、特にエンジニアだけではなくBIツールを使用する全ての人が対応できるBIソリューションを探す必要があると考えました。

 

BIツール導入検討のポイント

マルティ氏は、ほとんどすべてのビジネス・インテリジェンス・ツールを検討しました。そのどれもが非常に技術度が高いものでした。Sisenseが選ばれたのは、その直感的なユーザーインターフェースと、クライアントの成功と管理スタッフとの共同作業でポジティブな経験をしたことが理由でした。

 

Sisenseを導入する前に、Iconomix社はクライアントと協力して、さまざまな分野で会社にとって重要で推進力になるデータを特定しました。組織全体を見渡し、インタビューを行い、関連するステークホルダーに以下の調査を繰り返し行いました。

 

・現在どのようなデータを使用しているのか

・どのような重要なデータポイントが必要なのか

・また将来的にどのようなものを望んでいるのか

 

これらの情報はビジネス上非常に重要度が高いことは分かりましたが、高度なエンジニアリングのスキルを必要としていることは明白で、新規採用を強化しないことには実現は難しいとも考えましたが、Sisenseのサポートスタッフに相談し、マルティ氏はエンジニアリングのスキルをほぼ使わずに入ってくるデータの種類や計測すべきKPIのテンプレートを作成を行い、POCが無事終了した後に機能面だけではなく、ハイタッチのカスタマーサポートに強みのあるSisenseを選定しました。

 

Sisenseが選ばれる4つの理由

予備情報を収集した後にマイティ氏は、サポート内容がいかに素晴らしくとも基盤になるBIツールの機能に拡張性や発展性がなく、今後のビジネス拡大に対応できないことには数年後にBIツールのリプレイスがある事は明白なためシビアに検討をした結果、以下の4点からSisenseが今後も自社とクライアントにとってベストな選択になると判断しました。

 

・仮想空間&ノーコードorエンジニアフレンドリー
・高度なAI技術
・トリガーアクションを発動できる
・大容量データの処理に向いている

マルティ氏はSisenseを導入後にElasticubes(仮想空間)とダッシュボードの構築を開始しました。例えば、キャッシュフローをモニタリングするためには、構造化されていない銀行の文書、SQLデータベース、マッピングに使用するtxtファイルを読み込む必要がありました。

 

データが読み込まれた後、彼はキャッシュフロー、戦略的なハイレベルの概要、特定のステークホルダーのための戦術的なビューなど、クライアントが要求しているさまざまなプロセスをモニタリングするための複数のダッシュボードを迅速に構築することができました。


これにより、顧客企業の関係者は、これまで利用できなかったデータに簡単にアクセスできるようになり。結果数週間ではなく数分でレポートが作成されることで、キャッシュフローが一目瞭然になりました。決められた間隔でレポートを作成するのではなく、KPIに関する日々の情報を得ることで、お客様は効率を大幅に改善し、従業員はより協力的に働くことができるようになりました。

 

複雑で専門性の高いCFO業務を正しく可視化する術を手に入れたIconomix社はその後急激にマーケティングに力を入れ今まで以上のページでサービスの拡販に努めています。

 

まとめ

Iconomix社にとっては初めてのBIツールであり、企業文化が変化に適応するのに時間がかかったものの、Sisenseは急速にビジネスに不可欠なツールとなりました。

 

同社は投資家の支援を受けており、新しいシステムからどれだけの付加価値が生まれているかを確認したかったのです。Sisenseは、これまで入手できなかった情報を提供し、プロセスに多くの透明性をもたらしました。

 

マイティ氏は、クライアントが求めていたものを、すべての要件を満たした上で、時間と予算内で提供することができました。そして何よりも、Sisenseのカスタマーサクセスチームにより、IT部門の関与を最小限に抑えてこれらを達成することができました。

 

※本記事は、「Virtual CFO Company Iconomix Drops Report Time From Weeks to Minutes」を翻訳・加筆修正したものです。