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Wix1億6000万人のユーザーの行動をリアルタイムにレポート:ITコストを削減

作成者: マーケティングチーム|Aug 26, 2021 7:53:47 AM

 

概要

Wix(ウィックス)は誰もが自分の美しいウェブサイトを作成し、ウェブベースのプラットフォームを開発し、インターネット上に豊富なコンテンツを貢献することができるべきだという信念に基づいて2006年に設立された、クラウドベースのウェブサイト開発プラットフォームを先導してい企業です。

 

現在、1億6000万人以上のユーザーに無料と有料の両方のサブスクリプションを提供しており、有料でも月900円からという値段と、高機能なのに数分で美しい様々なウェブサイトを構築出来るCMSなので、その顧客基盤は年間25%という驚異的な成長を遂げています。

 

市場シェアを拡大するため、Wixはコンバージョンを計測し、マーケティングキャンペーンの効果をモニタリング、ユーザの行動を分析しないと効果的な企業成長が見込めないので、彼らは数百万人のユーザーと、急速に増加する膨大な量のデータを迅速に管理できる分析・レポートソリューションを必要としていました。

 

Sisenseを使用することでWixはBIソリューションを迅速に導入し、ITリソースを追加する必要がなくなり、ビジネスユーザーが自分でデータを加工し、分析できるようになりました。結果、顧客の行動やマーケティングキャンペーンの傾向を把握することができるようになりました。

 

WIXの課題:労働集約型インサイト

Wixは小さなスタートアップ企業から1億人以上のユーザー、何千ものウェブサイトテンプレート、無料および有料のプレミアムパッケージを持つ、市場を牽引する企業へと極めて急速に成長しましたが、ユーザーデータを正しく理解することは、競争力を維持するための計画に不可欠な要素でした。

 

そこでWixのチームは、数多くの異なるソースからの行動データに基づいて洞察を導き出し、変化に迅速に対応できるBIツールが必要だと考えました。特に、無料ユーザーと有料ユーザーを区別し、サイト内でそれぞれのグループの行動をグラフ化するための信頼性のある方法が必要でした。

 

Sisenseを導入する前、Wixは全社的にデータを整理、分析、共有するためのシステムがありましたが、非常に時間と労力のかかるものでした。データは主にスクリプトで管理されており、公開されたレポートを調べたり変更したりすることは非常に困難でした。

 

需要に追いつき効率を最適化するために、チームはその場でレポートを作成する方法を必要としており、それは特定のマーケティングキャンペーンの効果を追跡したり、ユーザーが製品をどのように使用しているかの変化をほぼリアルタイムで把握したりするものでした。そのためには、管理職を含む技術者ではない従業員が、クエリを実行するたびにIT部門に問い合わせることなく、自分たちで使用できるシステムが必要だった

 

最後に、このシステムは、指数関数的に増加するデータを使った継続的な業務分析に対応できるだけのアクセス性と柔軟性を備えている必要がありました。新しい情報が入ってきたときに詳細が失われたり、ボトルネックになったりすることがないためです。

 

導入を決めた背景

WixはさまざまなBIソリューションを一通り試しましたが、同社のニーズに合った柔軟性とスピードを備えたシステムを見つけるのに苦労しました。

 

最終的に、チームはSisenseに出会いました。Sisenseは、それまでに出会ったプラットフォームの中で最も汎用性と拡張性に優れており、カスタマイズされたレポートを容易に作成できるインターフェースを備えていたため、ITにあまり詳しくないスタッフでもダッシュボードを簡単に構築することができました。

 

また、高度なAIやエンジニアフレンドリーなインタフェースも併せて標準装備されている為、今後顧客のデータボリュームが膨大に増えた際により高度な分析をする基盤を作る事も容易な点で非常に優れていると判断しました。

 

Swiftの実装

導入は迅速かつ簡単に行われました。Wixのシニア・ビジネス・インテリジェンス・アナリストとSisenseチームが協力し、外部のコンサルタントや大規模なハードウェアの購入を必要とせず、社内でプロセスが行われました。

 

WixはSisenseを通して、カラムナーデータベース スキーマとイン-メモリ技術の組み合わせにより、膨大なデータを高速に処理できることをすぐに実感しました。このシステムにより、Wixは顧客が作成した大量のデータストリームを処理することができ、スピードを落とさず、処理のために高価で大規模なITインフラに投資する必要がありませんでした。



実装後のさらなる活用

さらに、MS-SQL、Oracle、MySQLなどのデータベース、ExcelやCSVファイル、Google AdwordsやGoogle Analyticsのデータへの直接APIアクセスなど、あらゆる種類のデータを簡単にアップロードして接続することができました。

 

サーバー側では、Sisense独自のElasticube(仮想空間)の構築は迅速に完了し、チームはElasticube内でETL機能を実行することができたため、これまでよりもはるかに自由で柔軟な作業が可能になりました。



※本記事は、「Wix Provides Real-Time Reporting on Behavior of 103 Million Users – While Reducing IT Spend」を翻訳・加筆修正したものです。