「Infused Analytics」全く新しい第三世代BIツール
小売店での販売においては、適切な商品配置と効果的なディスプレイが成功の鍵となります。商品管理会社プレミアム・リテール・サービス(以下、PRS社)は、ロジクール社、モトローラ社、グーグル社などのクライアントのために、ベストバイ社やウォルマート社などの類似競合店に、視察に出向き市場調査を行いレポート生成を行っています。
PRS社は、製品が適切に配置されているか、見栄えが良いか、デモモードが機能しているか、競合他社の配置を比較しているかなどを確認しています。
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シニア・ソフトウェア・アーキテクトのアーロン・ヘイズ氏は、2014年に入社。
IT部門が報告書を作成するだけの存在となり、またリアルタイム性が欠けていて古いデータを提供していました。情報遅延のボトルネックがIT部門にあることを指摘。彼はすぐに、『Sisenseを使えば、社内メンバーがいつでも、必要なときにすぐデータを入手できるようになる』と経営陣を説得しました。
Sisesnseは独自開発のElasticubuを利用するため、ELT・データマートの構築/開発設計が不要です。そのためRPS社は、本来BI導入に必要不可欠であった独自のデータウェアハウスを開発するための人件費を1000万円以上削減することができました。
PRS社の(市場調査)レポートサービスが小売店の売上向上につながることは明確で、PRS社の担当者が店舗に出向き、商品ディスプレイに関する情報を収集します。その後収集した情報を元にレポートを作成し、もし問題があれば、クライアントは自社の社員をPRS社に派遣して修正させます。また、クライアントは、競合他社が同じ店舗で何をしているかを常に把握する必要がありました。
PRS社では、2002年から自社開発された『Q-Trax』と呼ばれるウェブベースのシステムを使用していました。元々はタイムレポートツールとして開発されたたがその後、汎用的なデータ収集ツールへと進化していきました。
データ収集は、お客様向けの店舗内でのアンケートとして構成され、『製品は店舗のエンドキャップに取り付けられているか?』『デモは行われていますか?』などの情報を聴取しますが、タスクの実行に膨大な時間をかかるわりに改善/解決につながる適切な答えを弾き出すことはできませんでした。
アンケート調査はクライアント先での簡単な作業ですが、プロジェクトごとにしか行うことできず、日付や範囲を選択して適切な改善提案を導き出すことができませんでした。つまり、特定の訪問についての単純なレポート以上のことは自社開発のシステムでは難しくなっていました。
また、既存のレポートに修正が必要な場合は、IT部門がデータを入手したり、レポートのロジックを変更したりしなければなりませんでした。最終的には、レポートがあまりにも複雑になってしまったため、レポートが作成された時点では、データは古く、実用的なものは何もない状態になっていました。
必要とされるロジックを書くのは非常に難しく、BIツールを導入することですぐに効果が得られることがわかっていたので、社内導入の決断を早める大きな原動力となった。
当初、すでに使用していたマイクロソフト中心のソリューションにこだわろうとしていましたが、なかなかうまくいきませんでした。そこでSisenseを試してみることにしました。その原動力となったのは
■パフォーマンス:数百万行を数秒で処理する必要がある。
■柔軟性 :MSSQL、MS Access等さまざまなデータソースから読み込めること。
■拡張性 :時間とともに簡単に成長できること
■カスタマイズ :セルフサービスであること
SisenseのPOCにより、カスタムシステムから他のすべてのソースにデータを統合する最初のダッシュボードのプロトタイプを迅速に設定することができました。
5億枚のレコードを2分で取り込む
2016年6月にSisenseを導入以降、彼らの最大のElasticubeは15GBです。アーロン氏は5億件以上のレコードをSisenseで約2分でインポートし、Dashboardを構築していますが、すべて1台のサーバーで行っています。
SisenseのDashboardは、アンケートの回答を迅速かつ実用的な方法でレポートします。顧客は、特定の日付や範囲を調べたり、競合他社の動向を比較したり、ディスプレイの問題や商品の配置が最適でない場合など、パフォーマンスに関するフィードバックを瞬時に得ることができます。
また、アーロンはPOSデータを統合し、調査データに接続することで、クライアントは店舗間の売上の差をすぐに把握し、メリットを測ることができるようになりました。この結果、PRC社のレポートサービスを利用すれば、即時にROIを正しく理解することができるようになりました。
未来への挑戦
最近、アーロン氏はSisense Everywhereを使っています。彼はオフィスで「Alexa」に話しかけ、ダッシュボードサーバーの基本的なコマンドでElasticubesやダッシュボードウィジェットを構築させているのをよく耳にします。ChatBotは、彼がどこでも、どんなデバイスでも、チャットコンソールから対話し、それをドリルダウンできるようにし、Echoはほとんどが特定の質問に答えたり、特定のコマンドを実行したりします。アローン氏はこれらのツールの革新的な使い方を見い出し続けています。
アーロン氏はSisenseを使用することで、自分たちでデータウェアハウスを構築するのに比べて1,000万円の人件費を節約できたと見積もっています。
また、アーロン氏は、属人的なレポート全てを置き換えました。
現在、Sisense はトレーニングや会計にも導入されています。Dashboardを作成してその部署のキーパーソンに渡すことで、他の部署にも導入を進め、反応はいつも熱心で前向きです。また導入をしている別部門のメンバーは、自分たちでレポートを作成したり、ウィジェットを簡単に操作して自分たちが必要としているものと同じものを作れることを気に入っています。
※本記事は、「Product Management Company Premium Retail Saves $100K in Labor Costs」を翻訳・加筆修正したものです。