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2021年08月22日

前年比成長率の算出方法

  BI

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誰もがデータをより有効に活用したいと考えていますが、その具体的な方法については頭を悩ませるところです。私たちのBIベスト・プラクティスは、分析の世界を解明し実用的なハウツー・ガイダンスを提供します。

 

お客様のビジネスでは多くのデータが記録されているため、小さな画像に気を取られ、大きな視点を見失ってしまうことがあります。例えば、会社の月次指標を見るとき、あなたは1ヶ月分のデータにのみ注目しています。売上が30%向上したのは良いことですが、その数字だけを見ても、パフォーマンスの全体像は見えてきません。単月のデータには価値がありますが、適切な文脈で考えないと誤解を招く恐れがあります。

 

では、より長い時間軸で成果を評価するにはどうすればよいのでしょうか?その答えは、「前年比」です。毎月の数字を、より多くのサンプルや比較可能な期間と比較することで、データを歪めている可能性のある要素を除いた、より正確なパフォーマンスの測定値を得ることができます。この記事では、前年比成長率を算出する方法をご紹介します。まずは、その意味を明確にすることから始めましょう。



前年比成長率とは?

YOY(Year-over-year)成長とは、ある期間(通常は1ヶ月)の成長を前年の12ヶ月前の比較可能な期間と比較する重要な業績指標であり、このことからこの名前が付けられています。単独の月次指標とは異なり、YOYは季節的な影響や月ごとの変動などの要因を排除して業績を把握することができます。YOYでは、季節や月ごとの変動などの要因を排除して、実際の成功や課題をより明確に把握することができます。当然のことながら、これはリテール分析の重要な指標となります。

 

前年同期比成長率の最初の大きな利点は、成長指標から季節性を排除できることです。多くの小売企業は、ホリデーシーズンに売上が急激に増加します。単月で見るとこれは大規模な成長を示す誤った指標となります。しかし、ホリデーシーズンが終わると通常のレベルに戻るのであれば、この誇張された数字は長期的な成長を真に表しているとは言えません。

 

同じような期間を比較することで、会社の成長をより正確に測ることができます。

例えば:11月の月次売上高が40%増加したとすると、それは祝うに値する大きな成長のように見えます。しかし、1年前の45%と比較すると、この数字は急上昇ではなく、緩やかな減速であることがわかります。前年同月比の成長率が基準となり、歴史的な背景がなければ、最新のデータをそのまま鵜呑みにしてしまいます。これでは、長期的な意思決定や長期的な成長を促すことはできません。

 

しかし、前年同期比のデータが分析の全てであるとは言えません。また、12か月の期間に焦点を合わせると、全体像が広すぎる場合もあります。長期的な視点と補完的な月ごとおよび四半期ごとの分析を組み合わせることで、年間成長のさまざまな側面を分析し、組織がさまざまな方法でどのように機能しているかを確認できます。

 

また、前年同期比の成長は、収益以外にも多くの要素を含んでいます。コンバージョン数、平均販売額、その他の指標など、収益に関連するだけでなく収益を超えた成長の無数の側面を測定することができます。

 

YOY成長率の算出方法

なぜYOYが有用であるかがわかったので、前年同期比の成長率を計算する際の評価基準が明確になりました。では、具体的にどのようにして評価するのかを見ていきましょう。まず必要なデータを収集します。検証する期間の月次データと、12ヶ月前の期間に記録された同じ情報です。

 

集めたデータをもとに、次の3つのステップで分析を行います:

 

  1. 当月の成長率を、12ヶ月前の同じ指標から引いてみてください。その差がプラスであれば、組織は成長していることになり、マイナスであれば、損失を意味します。
  2. 次に、その差を前年の合計数で割ります。これにより、12ヶ月間の成長率がわかります。
  3. この成長率をパーセンテージに変換するには、100を掛けます。

 

実際の例を使って説明しましょう。2018年1月の月次収益が1,000ドルで、2017年1月の収益が950ドルだったとします。

 

  1. まず引き算から始めると、前年同期比の差は50ドル(1000ドル-950ドル)となります。
  2. 50ドルを950ドルで割ると、成長率は0.05になります。
  3. これを100倍すると、最終的な成長率は5%になります。簡単ですね。

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実際の前年比成長率の例

小売業では前年比成長率が主流ですが、他の業界でもこのような指標をKPIや分析に取り入れることで利益を得られる場合があります。これらは、前年比成長がいかに有用であるかを示すほんの一例に過ぎません。

 

YOY成長がいかに有用であるか、これらの例を参考にしてください。

 

ヘルスケア:サービスを受けた患者数や患者一人当たりのコストなどを測定する際には、異なるポリシーでの前年比の数値を見ることが重要です。新しい手法を導入した後のパフォーマンスの変化を見ることで、その手法が効果的だったかどうかがわかります。

 

・製造業:工場では生産ラインがどれだけ効率的であるかが生命線です。プロセスや機械の性能などを把握するためには、時間の経過とともに生産量がどれだけ増減するかを測定することが重要です。効率性の情報と売上データを組み合わせることで、製造業の分析は、企業が季節の変化に備え、長期的な可能性と課題を理解するのに役立ちます。

 

・物流:納品された配送数と効率で測定される業界では、前年同期比の伸びは、企業が市場で効率的かつ効果的に活動しているか、あるいはパフォーマンスが低下しているかを示します。また、配送状況を長期的に比較することで、改善すべき点が浮き彫りになり、機能の合理化が有効な活動を特定することができます。

 

YOY成長に代わるものは何か?

前年比成長率はビジネスにおいて重要な計算ですが、パフォーマンスを明確に把握するのに役立つ時系列の測定はそれだけではありません。以下のような計算をするのもよいでしょう:

  • 月間(MTD):当月の初めから現在までの KPI を測定するが、今日の日付は含まれません。
  • 四半期(QTD):四半期の初めから現在までの KPI を測定するもので、今日の日付は含まれません。
  • 前月比(MoM):今月の合計(売上高、ユーザー数など)と先月の合計の差。

 

※本記事は、「How to Calculate Year-Over-Year Growth」を翻訳・加筆修正したものです。

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