「Infused Analytics」全く新しい第三世代BIツール
毎年夏の暑さが残る秋口は、アメリカンフットボールのシーズンが始まる季節です。どのスポーツにも言えることですが、フィールドの内外にあるデータが活用されています。
本記事では、まず、NFLアメリカンフットボールに関連するデータ分析をお伝えします。次に、組み込み分析を自社でゼロから構築するより、購入したほうがよい理由をいくつか説明します。そして、国別の自動車販売台数のBI分析を例に、数字データへのアクセス向上によるビジネス変革について、最後にSisense社がForresterのレポートで「リーダー(Leader)」に選出されたことをお伝えします。
年々データ分析とスポーツの関係は深まっています。コーチや事務スタッフ向けのソフトウェアに実用的なBIツールを組み込むことで、選手のパフォーマンスを正しく分析できます。さらに、チームの対戦結果を予測し、ファンの関与を高めることもできます。結果として、スタジアムでの最高のエクスペリエンスの提供に繋がります。
BIアナリティクスは、NFLアメリカンフットボールで活用されています。あるスポーツ編集者は、BIツールを使ってダラス・カウボーイズの全試合を予測分析し、実際の結果と予測分析の結果を比べました。第一ラウンドは、スーパーボウルの覇者タンパベイ・バッカニアーズと対戦、次にロサンゼルス・ラムズと対戦します。ネット上にあるNFL関連記事を見つけ出し、チームの管理部門データ、選手やフィールドデータ、スポーツアプリやスポーツくじのアプリデータなどの膨大な情報を取得します。その膨大な量のデータから、各チームのパフォーマンスを予測分析します。
NFLにデータとアナリティクスの専門家で米フォード社の元執行役員であったPaul Ballew氏が加入し、NFLの社内ワークフローにBIを導入しました。この分析プラットフォームにより、選手の負傷率などの指標、新しいチケット販売モデル、試合スケジュール、ファンの活動に基づくスポンサー契約などをトラッキングしています。 NFLはBallew氏の採用について、「デジタル社会におけるデータ分析に対する我々の真剣な取組の表れである」と述べています。
NFLのこの取り組みは、データを使ってより賢明な意思決定を行うために、BI組み込む分析が必要である(大企業であっても)ことを示しています。NFLリーグは、このデータ分析から得られる知見を利用して、デジタルマーケティングにおけるインプレッションを最適化し、広告費を拡大していくことでしょう。
またNFLの各チームは、積極的にデータやBIツールのを活用しています。例えば、サンフランシスコの49ersはスタジアムでのデジタルデータを収集し、ファンにより良いエクスペリエンスを提供することに日々取り組んでいます。さらにNFLはスポーツくじデータの分析に取り組んでいます。意味のある指標と分析データをスポーツくじアプリに配信することで、NFLとスポーツギャンブル運営会社、そして消費者に利益をもたらすことができると考えています。
ワークフローやアプリケーションにBIツールを導入することで、顧客維持、収益性、オーディエンスのエンゲージメントの面で競争力が高まるというのが、専門家の一致した意見です。しかし、アナリティクスを購入するか、それとも自前で構築するか?どちらが費用対効果に優れているのでしょうか?
Sisense社のプロダクト部門アナリティクス担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるScott Castle氏は、ベンダーから購入する方が「スピード」という観点で優れていると力説します。「ベンダーは、最短の市場投入期間を提案できます。それが出来るのは、BIツール導入ベンダーとして、既に実装に伴うあらゆる課題や障害を解決してきたからです。」
アナリティクスを自社開発するかどうか、別の論点はデータや機能の「拡張性」です。ビジネスの成長に伴い、データの種類とデータ量は、指数関数的に増大していきます。拡大するニーズに対応するため、自社開発することが最善であると結論付ける企業もあります。しかし、Sisense社は真逆の結論を導き出します。企業の成長とあらゆるフェーズにおける「拡張性」に対応するには、アナリティクス導入の専門ベンダー、且つ企業の成長に合わせて拡張できる柔軟で俊敏なプラットフォームが最適と考えます。
そしてもう一点「ユーザーエクスペリエンス」は、あらゆるソフトウェアの重要な部分です。「最高のプロバイダーは、見た目も性能も思い通りになる機能を提供します。各社で必要とするBIツールの規模が違うため、融通の利かない既製ソリューションを提供することはありません。」とCastle氏は言います。製品の「ルック&フィール」において基本的なユーザー要件に応えつつ、データとアナリティクスが示す指標やグラフは、企業とユーザーにとって意味のあるものでなければならないとSisense社は考えます。
自動車は私たちの生活の必需品です。自動車ビジネスの数字データからどんな知見を得られるでしょうか?最新の自動車販売統計から、世界100カ国以上で最も売れている自動車を、色分けされたインフォグラフィック・マップとともにご紹介します。
上記の結果から得られる知見は、アメリカで最も売れているのはFORD F-150、TOYOTAは104カ国中41カ国でベストセラーとなり最も多くの国で販売を独占している、などです。
消費者が自動車メーカーの燃費や性能などのデータにアクセスできるようになった結果、自動車販売はますますデータ主導型になってきています。自動車販売サイトが予測機能を備えたBI分析を組み込むことで、消費者は自分で最適な選択を行えるようになります。これは、適切な組み込み分析が、あらゆる分野のユーザーエクスペリエンス(社内ワークフローや顧客対応)にプラスの影響を与えることができるということを示す実例です。
適切な場所、適切なタイミングで提供される実用的なBIアナリティクスを活用し、販売チームが最適な顧客対応を実践することで、自動車ビジネスにデジタル変革をもたらすことができます。データのビジュアル化は、あらゆるビジネスにおけるデータ活用を飛躍させるものになります。
Sisenseが、拡張型BIプラットフォームにおいて、「リーダー(Leader)」に選ばれました。このステータスを獲得したのは6社だけです。Sisense社の最高製品・マーケティング責任者のAshley Kramer氏は、このステータスは、あらゆる場所にアナリティクスを導入するというSisense社の取り組みが支持されていることを示すものである、とコメントしています。
「Sisense社は、有意義で実用的なビジネスインテリジェンスを、すべてのユーザーとビジネス上の意思決定者がより容易に利用できるようにするために最善を尽くしています。実際、私たちは企業における拡張BIアナリティクスの立ち位置を再定義しています。」
もしあなたの会社が、分析したデータから実用的なインテリジェンスを、社内ワークフローだけでなく、顧客向けのアプリケーション、製品、エクスペリエンスに取り込んでいないなら遅れを取っていることになります。私たちはデータの世界に生きています。データは日々増え続け、何をするかに関係なく、企業をさらに発展させる力を持っています。最適な分析ツールを導入し、ビジネスの更なる発展のための準備を始めましょう。
将来、あの時アナリティクスを導入してよかったと思うはずです!
※本記事は、「This Month in Embedded Analytics, August: NFL Gets Smart, Why to Buy Analytics, and Forrester Declares Sisense a Leader」を翻訳・加筆修正したものです。