Sisense日本公式ブログ

「Infused Analytics」全く新しい第三世代BIツール

最新記事

カテゴリータグ
マーケティングチーム
By
2022年11月04日

ビール業界におけるBI組み込み分析!アナリティクスで次のヒットビールを見つける方法!

blog_0042_image04

 

現在ビールの黄金時代に生きていると思いませんか?

何世紀も前から飲まれているビールは、品質と種類の両面で現代的なルネサンスを迎えています。米国をはじめ世界中でビール文化が盛り上がっています。年間売上高は5兆ドルを超え、業界内外のイノベーションも進んでいます。

 

 

ビールの種類も爆発的に増えています。クラフトビールやサワービールは目新しいものではありませんが、これほど広く、簡単に入手できるようになった時代はないでしょう。一度人気をなくしたIPA(インディア・ペールエール、英国を原産国とする中程度かそれよりもやや高いアルコール度数をもつエール)は、アルコール宅配サービスDrizly社のビール売上(2020年度)の19%を占めるまで盛り返しています。

 

blog_0042_image03


2020年は新型コロナの流行に伴いバーやレストランが閉鎖しビール業界は低迷しました。それでも、2021年には2.5%増、新型コロナの流行終了後は2025年まで国際的な成長が予測されています。ビール業界の躍進を支えているのは、最新技術(新しい設備を含む)であることに間違いありません。また、ソーシャルメディアは「ビール醸造」と「新しいものを積極的に導入したい人」を結びつける情報を発信しています。

それと同じくらい重要なのが、アナリティクスとBIツールの活用です。ビール販売データの活用は新しい可能性をもたらします。

 

Sisense_Blog_banner1

 

ビール販売データから消費者の好みとトレードオフを把握する

ビール業界の近い将来には、「需要の高まり」「供給の不足」が確実に起こると思われます。この変化に備えるために、小売業者やビール会社は、顧客の好みに加え、特にトレードオフに注目しています。消費者はお気に入りのビールがない場合、代わりにどのビールを選ぶでしょうか?もしいつも飲んでいるビールの値段が上がったら、次はどのビールを選ぶでしょうか?

データ分析マネージャーのConstantinos Mavrommatis氏(RetailZoom社)は、ビール業界におけるBIアナリティクスには更なるイノベーションが必要だと言います。キプロスに拠点を置くRetailZoom社は、95%のスーパーマーケットから収集したビール販売データを分析しました。この販売データから、ロイヤリティカード所有者(上顧客)のビール購入パターン(購入金額、通常一緒に購入する商品の組み合わせ、特定の商品が品切れの場合に購入する商品など)を正確に把握しました。

 

blog_0042_image01


RetailZoom社は、2年半に渡って実際のビールの販売データ分析を行い、顧客の120のカテゴリーにおける購入パターンを導き出しました。Constantinos氏は、ビール愛好家の商品に対する愛着心(たとえ小さな好みであっても)が売上を左右すると力説します。「ある商品を除外すると、その人たちを怒らせてしまい、結果的にスーパーマーケットの市場シェアをさらに失うことになります。」

そのため、顧客の商品への愛着心を考慮しつつ、他の商品へ移行させる方法を見つけることは、店舗の存続に不可欠であると言えます。加えて、ビールの販売データを使って消費者の好みを把握することで、店内の配置、在庫管理、お勧め商品など、売上を向上させる施策も打つことができます。

 

 

Sisense_Blog_banner1

 

第三世代BIツールSisenseで最適なビールの代替案を表示する

RetailZoom社は、これらの販売データを実際のビジネスに反映させるには、使いやすいBIツールが必要だったと振り返ります。アナリティクス導入を検討し、第三世代BIツールを提供するSisense社と提携しました。この提携により、最も人気のある代替ビールを表示する「ビール代替品ダッシュボード」が完成しました。

 

blog_0042_image02

ビールの販売データの可視化は、このダッシュボード導入プロジェクトだけでなく、RetailZoom社の他のプロジェクトでも重要な要素となっています。「現在RetailZoom社には 21 人のデータ分析スタッフがおり、10種類のプログラミング言語を駆使し分析しています。データの可視化プロジェクトがなければ、おそらくビール産業から撤退していたことでしょう・・・」と、Constantinos氏は言います。

現在、メーカー、小売店、バーテンダー、ビール愛飲家は、簡単に「お勧めのビール」を選択することができます。何百万ものデータから、消費者に最適な「お勧めのビール」を本当に表示できるのでしょうか?「いつも飲んでいるIPAビールで、このBIツールが提案する代替案を購入し飲んでみたところ、満足の行くビールでした。」と、Constantinos氏は言います。他のスタッフも、この組み込み分析ツールが表示するビール代替品に満足しています。

ビール業界の分析結果すべてを公開することはできませんが、RetailZoom社はこのBI組み込み分析ツールを自由に利用できるようにしています。キプロスにおいて、このBIツールはソーシャルメディアで大いに盛り上がりました。小規模なビール醸造にとって、顧客の好みを把握し、適切なビール代替品を提示することは会社の存続に関わります。

 

blog_0042_image05

「このBIツールを使い続けるうちに、意外に思えるような代替提案もありました。」と、Constantinos氏は言います。例えばこのBIツールは、IPAとグレープフルーツ飲料をマッチングさせました。製造元に確認したところ、ラベルには記載されていませんが、グレープフルーツが使用されていることを確認しました。

この例が示すように、Constantinos氏はBIアナリティクスによるビールの販売データの活用に絶対的な信頼を置いています。ビールAを飲んでいる人がビールBを飲むかどうか、否定的な意見にしばしば直面することもあると言います。しかし、「10万人のうち5万人が新しいビールへスイッチすれば、それが“事実”となるのです。(それを受け入れるかどうかは別として)」とConstantinos氏は力説します。

 

BI分析ツール:消費者に代替を提案・予測するツール

ビールに関する販売データのBI分析は一つの商品カテゴリーにすぎません。RetailZoom社は、タバコ、エナジードリンク、ギャンブル予測など、消費者に代替を提案・予測するツールを提供し、他の分野でも活躍しています。

RetailZoom社の大規模な品揃え最適化プロジェクトは、ヘルスケア業界での可能性も示しています。ビール業界がそうであったように、データに基づいた意思決定が、すべての消費者分野での成長、選択肢の提示、品質に拍車をかけることが期待されます。

 

 

Sisense_Blog_banner1

 

※本記事は、「Beer Industry Buzz: How Data Helps Buyers Find Their Next Brew」を翻訳・加筆修正したものです。

Whatagraph_banner1

 

monday_banner

 

Powtoon_banner

 

BUY On HUBSPOT