「Infused Analytics」全く新しい第三世代BIツール
会社名:Vitality
創業年数:7年
産業分野:テクノロジー
Vitality社は、あらゆる建物をスマート化することを目指し、エネルギー業界の専門家によって設立されました。IoT技術を駆使し、建物内のさまざまな機器データを集約・分析しています。そしてエネルギー需要や節約の必要性、リスク軽減の可能性、建物全体の健全性を監視することで、建物のスマート化を実現しています。
ビルインテリジェンスソリューションは、建物内の計測機器やスプリンクラーなどのデバイス、オートメーションシステムなどのデータを集中化することで、すべてのデータを一箇所で管理しています。
第三世代BIツールSisenseを活用したBIツールは、不動産管理者が、甚大な損害リスクを回避しながら運営費を削減します。さらに建物全体のエネルギー消費量を削減しながらROIを最適化できるよう支援します。Sisenseを導入することで、サービスを強化し、顧客に数百万ドルのコスト削減をもたらしました。
世界が気候変動や異常気象への対応に取り組む中、Vitality社のようなエネルギー消費を最適化するプラットフォームは、あらゆる種類の建築プロジェクトにとって、より重要で必要不可欠になっていくでしょう。
Vitality社はその必要性を経験しました。当初のBIプラットフォーム開発では、基本的な分析導入だけを計画していました。しかし、プロジェクトが進むにつれ、分析に関する顧客の要求は拡大し、社内で構築できるBIツールの範囲を超えました。
これらの顧客の要求に応えるため、外部より分析機能を購入し、自社の分析プラットフォームにシームレスに統合する必要がありました。自社のソフトウェアのルック&フィールにマッチさせ、顧客を満足させるユーザ体験を提供することも必要でした。
さらに、Sisenseの組み込み型アナリティクスを活用し、自社のアルゴリズムを補強することで、ソフトウェアの将来的な拡張性を実装することも求められました。
「我々の強みはアルゴリズムです。そのため我々はデータの視える化にリソースと開発力を注いでいませんでした。BIツールを自社で全てを開発したなら、何百万ドルもの費用がかかったでしょう。」
- Vitality社CEO, Clayton Erekson氏
顧客のニーズに応え、会社が次の段階に成長するために、Vitality社は、分析機能に対する顧客の要望に応えられる技術パートナーを必要としていました。
Sisenseは、製品チームにより効率的で費用対効果の高いBI分析機能構築を提供しました。容易にVitality社のコア製品に組み込み、ルック&フィールを合わせることができました。
結果、ゼロからBIツールを構築するよりも、はるかに早く市場にリリースすることができました。また、あらかじめ組み込まれた機能やオープンソースのAPIを活用し、既存の製品とシームレスな統合が可能となりました。これにより、Vitality社は自社の強みである「アルゴリズム、測定、検証」に注力することができました。
Sisenseの組み込み型アナリティクスは、Vitality社のプラットフォームをエンタープライズ・グレードに押し上げました。このレベルアップは、新しい市場で大きな成功を収めるために必要不可欠なものでした。
全米最大級の小売業者と協力し、すでに新しいビルディング・インテリジェンス・プラットフォームが導入されています。このプラットフォームは、施設の漏れを検知し、在庫の腐敗を防ぎ、顧客が数百万ドルを節約する成果を上げています。
Erekson氏は言います。「ある顧客は、水漏れのために年間3,000万ドルから7,000万ドルの在庫を失っていました。この顧客はデータ管理だけでなく、特に水漏れの特定をするために我々と契約しました。現在、3店舗にシステムを導入していますが、被害が出る前に水漏れを特定することで、3戦3勝しています。」
Vitality社はサイセンスを導入し3つの大きな課題を解決しました。
Vitality社は、基本的な分析情報に加え、建物内の異なる場所・機器から収集したデータを収集し、そこから実用的な分析情報をダッシュボードに集約させました。この導入には、膨大な時間、エネルギー、リソースが必要でした。
「我々のビジネスが解決したい問題を効率よく扱うには、建物内の独立した機器やデバイスからのデータが必要です。そのすべてを1つの場所に集め、全体像を把握できるようにしています。」とErekson氏は言います。
Sisenseは、あらゆる場所のデータソースに接続し、データを整理し、準備します。Vitality社はそれら集約されたデータを用いることで、 独自のアルゴリズムで分析することが可能になります。
これらのデータから実用的な測定・分析結果を導き出し、ビルディング・インテリジェンス・プラットフォームで可視化させました。これにより、日々のワークフローや建物の監視を行うユーザの手に、直接、測定・分析結果を表示させることができます。
Vitality社は、Sisenseのホワイトラベリング、このプラットフォームを自社ブランド化できる点に目を向けました。これはサイセンス社の究極の柔軟性と言え、これにより各企業の要望に応えるカスタム分析を提供すると共に、自社ブランドのルック&フィールにマッチしたユーザ体験を顧客に提供することができます。
Erekson氏は言います。「本製品をブランド化し、組み込み分析機能をVitality社の一部のように見せることができるとわかったとき、我々はSisenseを導入して本当によかったと思いました。顧客は、それらの機能がSisenseであることを意識しません。エンドユーザにとってシームレスなユーザ体験を目指していました。Sisenseならそれが実現可能なのです。」
建物の空調管理やエネルギー使用に関する重要な情報を表示するため、独自に開発したアルゴリズムは、Vitality社にとってビジネスの要とも言える機密情報です。
Sisenseの導入により、Vitality社はこの知的財産を管理しながら、エンタープライズ・グレードの分析を提供できるようになりました。
Erekson氏は言います。「Sisense社は、我々のデータを閲覧することすらできませんので、顧客が抱えるセキュリティやプライバシーのコンプライアンスに関する懸念を軽減することができます。」
顧客は、我々がデータをどう扱っているのか、誰と共有しているのかなど、セキュリティに関する質問をよくしてきます。Sisenseでは、データを誰と共有しているのか、誰と共有していないのか、ということを言う必要がありません。
Vitality社の製品をさらに発展させ、大企業の顧客を獲得するためには、より優れた分析が鍵となります。Vitality社は、自社でソリューションを構築するのではなく、サイセンスのBIアナリティクスを購入することで、数百万ドルを節約し、すぐにROIに向けた作業を開始することができました。また、Vitality社の研究開発チームは、新機能を顧客に提供する前にテストできるという、予想外のメリットも得られました。
それため、Vitality社が主戦場とする市場は非常に大きいと言えます。そして、Vitality社のビルディング・インテリジェンス・プラットフォームにはSisenseの分析機能が組み込まれており準備は万端です。
※本記事は、「Disciple Drives Growth & Triples Customer Lifetime Value in 2 Years」を翻訳・加筆修正したものです。